名古屋城→名古屋金山駅 「石田屋」
出張の合間に名古屋城本丸御殿の復元工事を見学して来ました。
晴天の空に一段と輝きを放つ金のシャチホコと風格のある天守閣です。
そこに隣接するエリアで本丸御殿の復元工事が行われています。
工事見学コーナーでは小舞土壁下地、漆喰壁仕上げの行程サンプルが
展示されていました。
この日も多くの見学者が訪れていました。
さて、見学も終え次なるお楽しみは・・・。
予てより訪れることを恋焦がれていた、
名古屋市熱田区金山町の石田屋へダッシュ!
あっ有りました 「石田屋」 です。
ほぼ満席でしたが少し待ってカウンターに潜りこみ、
噂のあれを注文します。
お目当て 「さがりの刺身」 です!
見るからに肉質が良い新鮮なさがりに醤油ベースの少し甘みのあるタレが
かかっていてワサビが添えられています。
一口頬張れば、噂通りの絶品です。
柔らかく口の中でアブラ分が溶けていくような、
まさに上質で高級お肉と言う食感です。
うっ旨い!!
今までに味わったことの無い感激の瞬間でした。
石田屋に来た人は、先ずは誰もが注文する逸品です。
「レバ刺し」 も鮮度バツグンです。
同じく醤油タレにワサビでいただきます。
ワサビが合うんですねこれまた。
石田屋はお箸が無くご覧のようにようじか、
串焼きの串で食べるのです。
「とん焼きタレ」 です。
通常のシロですね。
これもほとんどのお客さんが注文しています。
石田屋の定番なのです。
香ばしく焼かれたとん焼きも、なるほどいけると頷いてしまいます。
「さがり塩焼き」 女将さんが油の多いところ?と聞いてくれます。
ハイと返事して待つこと僅か、噛み締めればこれも香ばしさがたまりません。
さがりは本当に美味しいです。
お次は八丁味噌でぐつぐつ煮込まれているどて鍋の中から、
「どて豆腐」をいただきます。
他のお客さんからは耳慣れない用語で血管とか赤帽とか注文が出ましたが、
まだ早いからしばらく待つようにと言われてました。
ゆっくりと煮込み、美味しいタイミングで出してくれるのでしょう。
熱々の八丁味噌が染み込んだどて豆腐はとても美味しいです。
名古屋ならではの一品ですね。
お店の雰囲気も実に良いですね。
元気の良い女将さんとお兄さんとのフットワークもバツグンです。
常連さんの心地よい名古屋弁に囲まれて本当に旨いお肉とお酒をいただきました。
石田屋は、通いたくなるお店ランキングの上位です!
名古屋での仕事も無事終わりました。
さて、翌日は東京での行事に出席する為、午前中早めに名駅を発ちます。
ホテルをチェックアウトして新幹線に乗る前に駅地下街のエスカ内にある
山本屋本店で、10時から味噌煮込みうどんブランチをやっちゃいました。
写真のお新香はサービスで減ると追加してくれます。
注文したのは、季節お薦めの 「牡蠣味噌煮込みうどん」 です。
来ました来ました美味しそう。
一箸掻き混ぜれば、牡蠣がごろごろ入ってます。
うどんは少し柔らかめに煮込んでもらいました。
美味し~い!
若干飲み過ぎの翌朝には答えられない胃袋が癒される一鍋ですね。
ありがたい味噌煮込みうどんでした。
帰りの新幹線から望む、雪を頂いた美しい富士山です。
大事な仕事を終えた帰り道には答えられない心が癒される車窓ですね。
ありがたい富士山でした・・・。
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。