京都美味 柚屋旅館 「一心居」
京都で幸せランチをやっちゃいました!
そこは、八坂神社に隣接する柚屋旅館のお食事処
「一心居」 です。
京都に来たからには何とか時間をつくって美味しいお料理を戴くのだと、
心に決めているお店です。
ご覧下さい、この柚ちゃん達を・・・。
こちらでもこの様にお出迎えです。
かまどからも湯けむりが上がり美味しい予感が立ち込めています。
お目当ては、名物 「柚雑炊膳」3800円 です。
先ずは、先付けのかぶらの炊きあげ柚味噌かけです。
かぶらの甘みと柚味噌の風味がとても優しい味を出しています。
さあ、出てきましたビックリの おばんざい です。
秋らしく紅葉の葉に飾られたお洒落な15品のお料理です。
葉をどければ、どれもが手を掛けた京都ならではのお料理が表れます。
ものすごく京都に来たなと思う瞬間ですね。(2人前)
ゆっくりとおばんざいを楽しんだ後出て来るのは、
待ってましたの 「柚雑炊」 です。
グツグツと音をたてて登場です。
ううっ この美味しそうなえも言われぬ美しさ!
(2人前)
美しい仲居さんが優しい作法で鍋の中央にある柚の頭をじゅうっと押さえて
絞ります。
ふわっと立ち上る柚の香りがたまらなく良いんです。
そして卵と軽く絡めて出来上がりです。
鯛の身と卵が、ゆずの風味と溶け合って、口にはこべば思わず
幸せだな~ と声が出てしまう感激の美味しさです。
一心居の上質なお料理は何回いただいても飽きることのない
心と体に染みいる逸品です。
至福の時が過ぎ、紅葉が遊ぶテーブルに抹茶のわらび餅が運ばれてきました。
ゆっくりと楽しみながら味わえば、深まる秋の気配が身に染みて来ます。
今年の夏は暑くて長くて、秋が短くあっという間に冬になります。
そんなに急がなくてもいいのに、などと思いながら
たっぷりと秋の一心居を楽しんだ昼下がりでした。
一心居の皆様、ありがとうございました。
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。