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投稿日2010年09月30日

第44回 全国左官技能競技大会 IN 東京

富沢建材(株) 第8回 漆喰・土壁 技術講習会 
10月2日(日)開催 久住有生氏登場 『次世代左官への提案』
お陰様でお申し込みが定員になりました。 
ありがとうございました。当日を楽しみにお待ち申し上げております。

平成23年9月20日~23日までの4日間、
社団法人 日本左官業組合連合会主催
「第44回 全国左官技能競技大会」が、
東京都本庁舎 都民広場で盛大に開催されました。

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都庁の高層ビルの麓に掲げられた競技会の横断幕です。

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広場奥のコンコースに競技の舞台は作られています。

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22日の競技3日目と表彰式の23日にお邪魔して来ました。

22日朝、競技開始前の様子です。
献身的な補佐員の皆さんのキビキビとしたお手伝いで材料の準備が
行われていきます。
日本一を決める競技会を支える皆さんの大変さを知った瞬間です。

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さあ、全国の代表12名の選手入場で競技最終日の
熱い戦いが始まりました。
多くのギャラリーが見守っています。

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審査員が行き来する中、時間と戦いながら緊張の連続で作業する
選手の皆さんです。

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中国ブロック 広島県代表の吉満英雄選手を応援する応援団です。
気合いが入ってました!

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正面おちこ壁聚楽仕上げを行う、
近畿ブロック 京都府代表の杉山心一選手です。

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集中して取り組む姿を見ていると、こちらまで力が入ってしまいます。

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北海道ブロック 北海道代表 篠岡則行選手です。
最終工程の巾木御影洗い出し仕上げに取り組みます。

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関東ブロック 東京都代表 八幡吉彦選手です。
無駄の無い訓練された動きは流石です。

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選手皆さんの手の動きを拝見していると、それぞれにレベルの高い
テクニックの違いを見る事が出来て大変勉強になります。
こんな機会は日本一を決める競技会ならではですね。

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こんな風にじっくりと審査員に睨まれて・・・いや失礼、見詰められて
選手の皆さんはさぞ緊張する事でしょう。
皆さん、頑張って下さい。

こうして、実技を3日間 課題の隅出し、隅打ちから始まり、
蛇腹置引き、各天井、壁、柱の下塗り中塗り、仕上げと、
おちこ、擬石の目地切り、洗い出し仕上げなど、
てんこ盛りの左官技を、極めてシビアな規定の時間で完成させるのです。
気が遠くなるような大変さですね。

そして、打ち切り時間で競技終了、施工途中でもそこで全てが終わりです。
その後、審査委員によって寸法、角度、塗り厚、仕上がりなど、
非常に厳しい判定を受けて順位が決まります。

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翌日23日、遂に審査結果の発表です。

お見事、優勝 第44代日本一の 
石川県代表 (株)イスルギ様所属の坂本仁志選手です。
おめでとうございます。

作品を前に喜びを謙虚に噛み締める坂本氏です。
いやー 力を出し切った素晴らしい顔をしていました!!

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国土交通大臣賞、厚生労働大臣賞、都知事賞、
各建設関係団体からの表彰と、沢山の賞を受ける坂本氏です。

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特に日左連、守谷会長からの表彰の時は緊張した様子で、
手が震えていたような・・・。

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選手全員で守谷会長を囲み記念撮影です。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。
この経験が将来生きて来るのでしょう。
そして今回に甘んじる事無く、まだまだチャレンジして下さい!
戦うその姿をもっと見たいです。

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実行委員長の長谷川哲義氏、審査委員長の越猪正高氏と
競技大会役員の皆様です。
京都の浅原雄三氏、九州の荒木富士男氏をはじめ、日本を代表する
強力メンバーです。この他、補佐員の皆様と多くの方々の協力があり、
日本の左官を支える皆様の心意気で、心に残る素晴らしい競技大会が、
無事終了しました。

本当に皆様、お疲れさまでした。
大会の成功をお祝い申し上げますと同時に、
日左連様、選手の皆様 ご参会の皆様の益々のご健勝を
ご祈念申し上げます。

※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。

土と石灰のソムリエ

冨澤 英一

富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。

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