挾土秀平 パオ連続講座
8月22日(日) 第6回パオ連続講座が開催されました。
今回はあの挾土秀平氏の熱いトークショウ!
参加者の目と耳を釘付けにしました。
猛暑が続く8月の日曜日、秀平氏に会える事を楽しみにしていた参加者が、
パオに集います。
いつもの様にオーラを放ちながら講座の開始です。
お題は 「この壁は一度限り」
先ずは挾土氏の自然と土を愛する心・・・
生きた素材と対話をしながら仲良くなり、
その素材の良さを最大限に引き出して作り上げる作品は、
自然を知る者だけが表現出来る作品として生まれ変わります。
そしてその持てる究極の技は、腕だけではなく他の左官職人の技の凄さも見抜く
鋭い鷹の目をも持ち合わせて更に進化し続けます。
心技体が一致した挾土氏だから成せる技は、
江戸時代に作られた土蔵の完璧な復元にもはっきりと表れています。
江戸から訳ありで高山に流れて来た左官職人 江戸屋万蔵 作の蔵を
見事に正確に、いや、狂っている所までそのままの再現を成し遂げました。
万蔵の精神まで読み取っているのです。
とにかく挾土氏の話は面白い!
3時間とっぷりと秀平ワールドに浸かります。
何しろ手間を掛けることの大好きな人間・・・
何処までやるの?と、いつも言いたくなるその恐ろしいほどの集中力にも
圧倒されます。
そして、左官には沢山の言葉があると氏は言います。
左官の仕事も文を書くことも一緒だと。
左官の詩が書けるカリスマなんですね。
最後に 職人社秀平組 の話をしてくれました。
常にチームとして一丸となり仕事を完成させていきます。
大事なことはチーム力!
それがあれば何でも出来る!!
お弟子さん達を可愛がり育てる左官愛もピカ一です。
またまた参加者の心をギュウっと捕まえてしまいました。
本当に魅力的なスパースターです。
がっつり、秀平パワーを頂きました。
挾土秀平様、メチャクチャ忙しい中、本当にありがとうございました。
益々のご活躍をお祈りしております。
でも、くれぐれもお体ご自愛下さい。
木村謙一様。パオ様、ありがとうございました。
次回は9月26日(日) 久住有生氏です。
詳しくは パオ連続講座 まで。
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。