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投稿日2010年04月07日

文旦(ブンタン)

高知から素晴らしい季節の贈り物が届きました。
爽やかな香りと土佐の風を感じる「文旦」です。

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南国土佐の暖かい気候と澄み切った青空から照りつける
太陽光線をいっぱいに浴びて育った文旦は、ご覧のように
黄色く艶やかに輝き、文旦の芳しさを振りまいています。
その身は上品な果糖の甘さと、みずみずしさに溢れる逸品です。

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高知には羨ましいほど美味しい物が沢山あります。
この文旦を教えて下さったのも、私の恩師で一から漆喰のご指導をいただいた、
今は亡き 田中石灰工業(株) 元常務 濱田俊夫様でした。
思い起こせば、文旦を初めていただいた時あまりの美味しさに
大はしゃぎして濱田氏に笑われた事がありました。
濱田様には本当にいろいろな事を教えていただきました。
塩焼石灰、土佐漆喰、文旦、鰹のたたき、ひろめ市場、坂本龍馬etc・・・。
私にとって感謝してもしきれない大きな大きな永遠の財産です。

文旦をお送り下さったのは、濱田様の奥様です。
何よりの贈り物に濱田様を偲びながらご馳走になっております。
心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。

※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。

土と石灰のソムリエ

冨澤 英一

富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。

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