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投稿日2010年02月28日

安達左官店 安達洋子のパオの壁

東中野駅近くの 中央アジア料理「パオ・キャラヴァン・サライ
美味しいお料理には定評があり、尚かつ建物のこだわりも素晴らしく、
特に建築に携わる多くの人々が集うパラダイスです。

そのお店に、とても楽しい心のこもった壁があります。

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山手通りに面した入り口とは別の反対側の入り口にその壁が・・・。
施工中にお邪魔して来ました。

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オオッ、やってるやってる! わくわくしてくる雰囲気です。

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腕をふっているのは安達左官店 女性親方 安達洋子氏です。
真剣に壁と向き合ってますね。

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安達さんは久住有生氏のもとで5年間修行を積んで昨年独立しました。
努力家勉強家で材料の配合から色々な仕上げ方まで左官の技を習得し、
各方面で活躍されています。

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現場と各地の講習会で学んだ技術を安達風にアレンジして壁に生かします。

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「パオ」 のイメージにピッタリの色合いで、内・外壁を決めています。

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柱や窓枠にバランス良くお互いに映える仕上げになっていますね。

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それぞれの肌を見てみると、

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配合された土とワラ、砂の表情がとても上手く出ていると思います。
お店の雰囲気をしっかりと受け止めたとても素敵な仕上がりです。

この他、押さえ込んだ仕上げもあり見る人の目を楽しませてくれます。

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安達さんこだわりの配合に使われた材料です。
それぞれの壁に使う材料は全て自分で調合して、
それを塗り付け納得の行く壁に仕上がるまでその行程を繰り返します。
本物を追求して良い物を作ろうとするその姿勢に改めて左官の魅力を
見させていただきました。

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こちらも自分で作ったムチ(沖縄漆喰材)で仕上げたオブジェです。
「このムチは自分で作ったんですが、とっても良く出来ました。
仕上がりの肌も良くてとても丈夫で強いです。」
お気に入りの材料で仕上げる作品はなるほどの出来映えです。

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修行時代から拝見している安達さんは、いつも笑顔を絶やさずに
キビキビと行動する元気ウーマンです。
左官を思い切り楽しんでいるなって思えるその姿はとても魅力的です。
しかし、一端鏝を握れば真剣な表情に一変!
自分が作る物に心を込めて、ひたすら一所懸命に塗り付ける・・・。
左官に対する深い深い思いが表れる瞬間です。
安達さんの魅力的な塗り壁が増えること間違い無しですね。

安達左官店 安達洋子様
ありがとうございました。
今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

追伸:皆さんパオへ飲みに行きましょう!!

富沢建材では若い左官職人さんを応援しています。
塗り壁の未来の為に技術習得のお手伝いが出来ればと思っております。
ご相談やお手伝い出来る事がありましたらご連絡下さい。
お待ちしております。

※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。

土と石灰のソムリエ

冨澤 英一

富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。

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