一草 銀座の美食天国
一草 そこは銀座の粋な和の楽園!
居食全てに こだわりづくし の美食天国!!
その空間は、「石匠 関本昭三」 「忍者左官 小沼充」の究極の技が息吹く、
癒しの和食処です。
御影の渡り石に導かれ奥に進めば・・・。
大津磨きの壁に抱かれるような居心地の良いカウンター席が表れます。
美人女将と虫籠窓(むしこまど)が笑顔でお出迎えです。
小沼氏が気合いを入れて施工した究極の大津磨き壁、土壁、漆喰壁、洗い出しの床・・・。
素晴らしい左官技のオンパレードです。
室内の空気がとても清々しいですね。
これまた小沼氏お得意技の洗い出し仕上げの竈で、
これで炊き出すご飯はとっても美味しいです。
さて、楽しみにしていた女将こだわりのお料理をいただきましょう。
自ら引く包丁に心を込めて作られる一品々は、どれもが感激の美味しさです。
そして、器の懲り方も見逃せません。
お酒は口当たりの優しいにごり酒から始まります。
実はこれが危険なんです。
クイクイいっちゃうんです。
その後はお料理に合ったお薦めの日本酒をいただきます。
お造りも抜群に新鮮です。
どれもが手のこんだ前菜に舌鼓を打っていると、
いよいよメインのお料理が登場です。
鍋好きにはたまらない 「鰤しゃぶ」 です。
どうですかこの切り身の美しい輝き!!
これはそうとう大きい鰤ですね。
冬の醍醐味、絶品鍋です。
そのままお刺身でいく切れかいただきます。
脂がのったプリプリの身は甘くて最高ですね。
その肉厚で大きな一切れを出汁に軽くしゃぶしゃぶとくぐらせ一口頬張ると、
さらに増した寒鰤の身の甘味が口の中一杯に広がります。
思わず唸ってしまう美味しさです。
そして、こちらは金目鯛のしゃぶしゃぶです。
その美しさにうっとり見取れてしまいますね。
それにしてもお見事な包丁さばきで食べるのが勿体ないと思ってしまいます。
さあ、一斉にしゃぶしゃぶ開始。
金目鯛の上品な美味しさが爆発のお鍋です。
最高の状態で味合わせてくれる食べ方で、
素材の良さがしっかりと表れている絶品です。
おおいに食べて飲んで、至福の宴は時間の経つのも忘れてしまいます。
気が付けばほろ酔いで足下がおぼつかなくなりそうな予感!
夢のような見事な居食のコラボに身も心も溶けてしまいそうです。
こうして、銀座の夜は更けていくのでした。
粋な女将のこだわり抜いた一草の世界に 万歳!!
心と胃袋に元気を頂きました。
その優しいお持てなしに心から感謝します。
ありがとうございました。
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。