泉幸甫氏 「家つくり学校」 左官講習会開催
10月15日(土)午後、
泉幸甫建築研究所 泉幸甫先生が率いる
「家つくり学校」の一級建築士の先生方35名様が集結、
弊社に於いて、左官講習会が開催されました。
講師は、左官の小沼充氏 植田俊彦氏 木村一幸氏です。
泉先生と小沼氏は設計と左官の立場で常にハイレベルな研究を重ね、
究極の家造りを続けるベストタッグを組む同士です。
私も以前、泉先生をアドバイザーとして開催されたドイツ、スイスの研修旅行に
参加し、先生の解説のもと貴重な勉強をさせていただきました。
また、日頃から建材についてご指導をお願いしている・・・
と同時に飲みにもお付き合いをいただく有り難い先生なのです。
最初に左官についての講義が行われました。
土壁、漆喰壁の材料についてや塗り壁全般に関する説明が行われ、
講習中盤では弊社塗り壁展示室で伝統的塗り壁見本を見ながら
施工の手順などの解説が行われました。
ショウタイムの生石灰の消化実験では勢いよく消化する様子を皆さん真剣に
見入っていました。
その消化状態を化学式で説明する泉先生です。
注目の小沼氏の鏝技です。
瞬時に鏝波無く平らに仕上げる様はさすがですね。
今回は小沼氏手作りのパネル70枚が用意され
いざ、参加者の皆さんも一斉に塗り付け開始!
泉先生も中々の腕前です。
ワラをトッピングした漆喰仕上げです。
講習会終わり頃には皆さん鏝扱いにも慣れて、大分腕を上げられていました。
出来上がったパネルはお土産でお持ち帰りいただきます。
設計の先生方の熱心さも半端ではありません。
質疑応答も活発で時間を忘れる熱い講習会になりました。
「家つくり学校」 では、定期的に建築にかかわる色々なテーマの講習会を
行っているそうです。
今回の講習会で左官のことを再認識出来ましたと、後日メールやお手紙を
いただきとても感激しました。
我々こそご参加いただいた設計の先生方に、本物の漆喰や土壁など塗り壁の良さを
お伝え出来たことを、とても嬉しく思うと同時に感謝の気持でいっぱいです。
今後も設計に左官の塗り壁を取り入れていただけるように
一生懸命お手伝いしますのでよろしくお願いいたします。
家つくり学校の皆様、泉先生、ありがとうございました。
今後の皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。