大江戸左官祭り 準備パート2
皆様いよいよ今週末、『大江戸左官祭り』 の開催です。
4月8日(日) よく晴れた桜満開の朝
平成会メンバー及び若手左官職人が富沢建材に集結し、
間近に迫った 『大江戸左官祭り』 で使う材料の仕込みが行われました。
最終的な準備段階に入った皆さんの緊張感がひしひしと伝わってくる、
そんな迫力の一日でした。
冒頭、平成会 原田会長による大江戸左官祭に向けての
意気込みが語られ、次に小沼氏、木村氏の材料、道具作りの
説明が行われました。
早速材料の調合が開始されます。
この日のレシピは、中塗り土とチリ周りの塗り付け土、
一部の人が使う仕上げ土の3種類の配合です。
わらスサも斧で丁寧に叩いて手を加えていきます。
叩いたわらスサを中塗り用、チリ周り用、仕上げ用と選別します。
中塗り用、仕上げ用の土や砂も決まったメッシュで篩い分けます。
その後、目的別に土、砂、ワラ、水の配合を変えて塩梅を
見ながら調合していきます。
作る量が半端ではないので大変な作業になりました。
出来上がった中塗り土です。
土でもワラでも砂でも篩で通した材料はとても綺麗で
繊細な感じがします。
その自然の素材が調合されて出来上がったものは、
見ていても飽きません。
これが壁になると思うと愛おしいようにも思えてしまいます。
休憩時間には鏝談議で盛り上がります。
私の以前からの夢は、この様に左官職人さんに弊社に集っていただき、
道具の事や技術的な左官の話を聞かせてもらう事でした。
実際に目の前で繰り広げられる世界に嬉しくて興奮しっ放しの私でした。
その後は道具やパネル作りが行われました。
本当に皆さん器用です。
一般参加者の為の塗り付けパネルの製作です。
養生用のシートも秘密兵器のローラー登場で意図も簡単に、
正確にカットしてしまいます。
こちらは、プロ向けの壁に伏込む布連とトンボを小分けしています。
こうして桜満開のシーズン、花見にも行かず一日をフルに使って
準備を行いました。
75リットルの樽に13個たっぷりとネタを仕込みました。
100人近くの参加者がこの材料を使って一斉に塗り付ける状況を
想像すると、これは凄い事になるなと興奮せずにはいられません。
間近に迫った 『大江戸左官祭り』 皆様お楽しみに!
※ソムリエ雑記再録のため現在と異なる情報が掲載されている場合がございますのでご了承ください。
冨澤 英一
富沢建材株式会社代表取締役。1953年東京都中野区生まれ。昭和26年に父が創業した建材店を2代目として継ぐ。顧客であった左官・故榎本新吉さんに幼少のころから可愛がられ、その縁で『左官教室』元編集長・小林澄夫さん、左官・久住章さん、全国各地で活躍する多くの名工、名人に出会う。以降、左官の技や自然素材に惹かれ、熱心に各地に足を運び、そこで産出する土や砂、石灰などの左官材料を集め、販売している。